両洋の眼→DOMANI明日展→edition+

2018年1月3日

2007/02/14
この日の午後、少し時間ができたので展覧会をいくつか回りました
「両洋の眼」日本橋三越本店
日本画、洋画の新進気鋭作家から重鎮までそろった展覧会。その中でも奥村美佳さんの「小景」が気になりました。一見するとなんとはない風景画なんですが、空や波頭に金箔を施していて、既視感というのでしょうか?なんだか懐かしい感じがしました。描写自体はとてもおとなしいのですが、ついつい引き込まれました。
「DOMANI明日展」
損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている展覧会。近年、文化庁芸術家在外研修を経験した作家たちの作品が展示されています。出品作家は世代的には僕の前後10年くらいでしょうか。東島毅さん、水本剛廣さん、平体文枝さんの作品に共感を覚えました。現代美術の流れのタブロー作家が多かったのですが、中には諏訪敦さんなど写真的リアリズムの作家もいました。その中でも、石黒賢一郎さんの描写にはただ呆然とするばかりでした。ここまで徹底すれば誰も文句は言えません。脱帽です。
「edition+」
知る人ぞ知る、エレベーターの扉の開け閉めは手動で行う銀座一丁目の奥野ビル。その5階にある「a piece of space APS 」で開催されている、平体さんの個展。大学時代の同級生でもある彼女の作品は、常に揺れ動いていてとらえどころがありません。それでもなんだかいつも気になってしまうのは、そのぶれ幅が気持ちいいのか……。今回は画廊企画でシルクスクリーンに挑んでいました。小さなギャラリーなので展示している作品数は少なかったのですが、箱から出してみせていただいた横長の作品なんかは、小さなドットが豆絞りの手ぬぐいみたいな感じで、なんだか笑えました。
※僕は高所恐怖症です。そのため損保ジャパン東郷青児美術館のように、地上42階なんてスペシャルに高いところで鑑賞するということ自体が苦痛です。美術作品は公共財でもあるので、その展示スペースはできれば地上10階以内にとどめてほしいと思います。情けないですが、これは本気のお願いです。
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