本当のこと
先日の東アジア杯男子決勝で、韓国サポーターから政治的なメッセージを込めた横断幕が会場に掲げられたという報道を見ました。正直「なんだかな〜?」という気分でいたところ、今度は「日本帝国主義の象徴である旭日旗を日本人サポーターが掲げていた」との反論(?)というか記事がネット上を駆け回っていました。
そうかと思えば、土屋アンナ主演の舞台が主役のドタキャンでお流れになったと言う話に、実は主催者側が原作者との交渉をおろそかにしたことが原因だったと言う話も流れてきました。
それぞれにそれぞれの立場で主張したいことはあるでしょうし、どこかに真実はあるのでしょう。しかし、手軽に情報の手に入るネットの世界では、どの情報がどの程度の重さを持って真実に近いのか、僕はその基準を持っていません。
「情報弱者=情弱」という言葉に対して、ある時期は「自分はネットを使いこなして情報強者にならなければ!」と思っていましたが、それもどうも無理かなと思い始めています。
思い出すのは学生の頃、論文を書く上で「孫引きはだめ」と言われたことです。個人での実経験はごくごく限られた範囲でしか得られません。勢い、様々な著作にあたって情報を仕入れるのですが、読み易い新書や雑誌の情報からだけでなく、その出典となる一次資料にあたるということ。そして、一次資料を読み解くだけの技量を身につけなさい。ということだったと思います。
「集合知」という言葉があるリアリティーを持っている現在です。ネットからの情報を遮断することは決して得策ではないでしょう。しかし、リアルな社会を構成している責任ある一市民として、情報を取捨選択する感覚を持つことは今まで以上に必要とされていると思います。まずは、ツイッターでの自分自身で検証していないコピペはやめようかな。自分の立場を自覚して発言するという当たり前の態度が必要だとあらためて感じました。
なぜ韓国サポーターは政治的な横断幕を掲げ、旭日旗に反発するのか?
旭日旗(Wikipedia)
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