ジェネレーションギャップ?

2018年1月2日

2012/05/18
新装なった東京都美術館で開催される「第55回記念新象展」。小さな会である新象作家協会では、他の大規模団体のように毎年図録を作成する事は出来ないので、5年に一度つくっています。今年はその発行年。僕も編集委員としてお手伝いしています。
仕事でWEBや印刷に携わっている関係上、メンバーの中では若造ではありますが、いつの間にかテキストデータ入力、文字校正、撮影進行など、いろんな所にくちばしを挟む事になり、なんだかとっても忙しくなってしまいました。ちょっとイメージしていたカタチとは違うけれども、ほかに適任者がいない以上、仕方がないかなと思っています。
図録印刷で大変なのが立体作品の取扱です。搬入段階ではまだパーツの集まりで、結局は会場で組み立ててるまで、全体像がわからないという事がよくあります。また、図録に収録するために作品の背景はどうするか?という問題もあります。過去には、作家の意図しないカタチで編集者に切り抜かれて、ガッカリしたなんて事もあったので、今回は事前に僕のところまで、画像データなり紙焼きを送っていただく事になっていたのですが、これがなかなか集まりません。
今年は立体の人はみなさん出品しないのか?なんて疑い始めた一昨日あたりから、ようやく諸々の作品画像が集まるようになりました。ちょっとホッとしました。しかし、そのほとんどが「紙焼き」です。
今はフィルムで撮影している人はほとんどいないでしょうから、「わざわざプリントアウトしたものを郵送しなくても、直接データでもらえたらスキャンもしなくていいので、どんなに楽か。。。」なんてつい愚痴もこぼれてしまいますが、作家の年齢や経験を考えたら、これはこれで仕方のないこと。運命だと思って受容するしかないでしょうね。
松戸美術会なんかでもそうですが、やはり現役世代とリタイア世代ではデジタルツールの習熟という点では、雲泥の差があります。現役世代は出来る出来ないとかじゃなくて、やらなければ飯が食えないという現実の中で向き合っています。本当はそのリズム感に合わせて欲しいのですが、ようやく引退して余生をノンビリ過ごしたい方々にそれを強要する事も気がひけ…、なんだかな〜。と思う今日この頃です。
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日記

Posted by hideta