溶き油の話

2018年1月2日

2009/11/25
今日の午後は月に一度の松戸女性洋画教室の指導でした。教室とはいえ、好きな者同士が集まったサークルです。一心に課題に取り組んでいるかと思うと、ご主人の転勤のため、退会する方がお別れの挨拶に見えると、なんだかワサワサと落ち着かない様子でした。でも、そこが良いのでしょう。多くの会員さんが長く所属しているのは、そういったコミュニケーションの場として有意義だからなのだと思います。
とはいえ,無駄話ばかりしている訳ではありません。たまたま1週間前に塗った絵具がまだ乾いていないという生徒さんがいたので、急遽、油絵の溶き油の種類と性質、保管方法について講義しました。
油絵で使用する溶き油は、基本的に乾性油と揮発性油、樹脂溶液、それに速乾剤しかないので、原理を理解さえすれば、その時その時の状況に合わせて、使用する画用液はとても単純なレシピになるのですが、趣味の教室でそれらの使い分けについてちゃんと教えている所は少ないようです。
今日は、描画段階における溶き油の混合比率や、揮発性油の紫外線による性質変化について話をしました。トラブルが起きてからでは、対応は難しくなります。趣味の集まりとはいえ、しっかりした知識をつけてもらうことで、「一生懸命描いたのにがっかり」といったことが防げれば、もっと絵に親しむ人が増えてくるのではないかと思っています。
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今日の一枚。おきたまポークバラ肉
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日記

Posted by hideta