「トリニダード・トバゴ戦」2

2018年1月3日

なんだか予定よりもサッカーネタが続いています。今日はテレビ観戦した「トリニダード・トバゴ戦」から感じたり考えたことを書いてみたいと思います。
「オシムジャパンなどと呼ぶな」と9日の記事で書きましたが、それはマスコミの姿勢への異議申し立てであって、僕自身のオシム監督への期待度はものすごく高いのです。ある意味、ドイツワールドカップ本戦の予選リーグよりも注目してこの試合を観戦しました。監督が変わり新体制となった初戦。たった3日間の合宿。ジェフ、ガンバ、アントラーズからの選手は招集できない。この劣悪な条件下で、どんなサッカーを見せてくれるのか。期待が高まりました。
前半30分までは、たった3日間の合宿しか行っていないチームとは思えないほど、ボールが動き、人も動き、流動的で「美しい」サッカーが展開されていました。相手が十分な準備をしてこなかったこともあるのでしょうが、それでも久しぶりに興奮と共感を覚えました。しかし、前半30分を過ぎたあたりから徐々に運動量が落ちてきて、後半はもうアップアップという感じ。決定的なピンチの数は少なかったですが、「美しく」「危険な」サッカーからはほど遠い内容でした。
それでも2-0の結果には満足すべきだと思ったのですが、オシムは試合後の会見で「サッカーは90分のスポーツなのに、90分走れない選手がいる」と厳しい指摘をしていました。この「走れない」原因は、肉体的な体力だけではなく、判断力やイマジネーションといった「考える体力」の不足にもある気がします。
どんなに肉体的に辛くても、ここで動けば優位にたてるという確信のようなものがあれば、最初の一歩が出たのかもしれません。そういった意味で、前任クラブであるジェフの選手たちは「走りながら(自分で)考える」ことを主眼に置いた練習を徹底的に行うことで、一種のランナーズハイのような状態で試合に臨めているのかもしれません。練習のための練習ではなく、今目の前にいる選手たちの力をいかに引き出し、勝利を勝ち取るか。本当の意味で試合で100%の力を出し切るための練習。一見風変わりに見える独特のトレーニングプログラムも、徹底的に現実にこだわったものなのでしょう。<つづく>
かなり遠回りしましたが、次の記事ではサッカーの話題から教育とか訓練の話になりそうです。
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日記

Posted by hideta