新象作家協会会報原稿

2018年1月3日

今年の新象展で会員に推挙されたことで、会報に載せるコメントの執筆依頼が来ていた。自分の作品づくりに関して、考えてみる機会を与えられた形だ。今日はその原稿を転載したいと思う。
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インターネットとパーソナルコンピューターによって、実際に相対することないままでも、双方向性のコミュニケーションが手軽に実現するデジタル時代に、木材のパネルに綿布を張り込み、膠と胡粉を使って下地を施し、その上に卵黄と顔料によって色彩を固着することによってイメージを作り上げるという、油絵の生まれる前から続く手法で作品をつくっています。
作品を相互理解のためのメディアとしてとらえるのならば、いささか時代遅れと言う気もしますが、おまじないのように手順を踏んで作品を作り上げるという行為自体が、自分にとっての現在を確認する作業なのだという気がしています。
時代の子たる芸術家として、タブローという手法にどう関わり、イメージを共有していくのか。自分なりに考えていきたいと思います。
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日記

Posted by hideta