学習習慣
2011/10/13
アトリエ新松戸では、学生達に「学校の定期テストが近いからと言って、勝手に休まないように」と指導しています。実技の勉強はスポーツや音楽のそれと同じで、とにかく反復しなければ身につかない部分が多いものです。また、特に初心者のうちは休めばそれだけ戻ってしまうということもあります。
親御さんにも協力を要請するのですが、なかにはなかなかご理解いただけない方もいらっしゃいます。アートやデザインを目指すものにとって、アトリエで行っている実技の訓練は将来の生業の基礎になるものです。当然優先順位は高いと我々は思っているのですが、親御さんにとっては、どこかで「習い事」という感覚があるのでしょう。
社会に出たら複数の締め切りを抱えるのなんて当たり前です。その都度一夜漬けで対処しているようでは、作品のクオリティーは保てません。そうなれば、信用を失い、ついには仕事も失います。これは自分がクライアント側の立場に立って考えれば、当然のこととして気が付くはずです。
とは言え、若い頃は何故かサボりたがることは、自分がそうだったからよく分かります。しかし「勉強」とは「強いて勉める」と書くように、自分自身に無理強いをしなければ進まないものです。将来、次々と殺到する依頼を並行してこなさなければならない売れっ子になった時のための練習だと思って、日頃から教科の勉強も実技の勉強も並行して行う習慣を付けて欲しいものです。
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