3D VS 2D

2018年1月2日

2009/06/05
アトリエ新松戸では、6月21日(日)に保護者向けの進学説明会を開催します。今日は、指導の合間をみて、そのときに使う資料を作っていたんですが、各美大の入試倍率を調べて愕然としました。全体として入り易くなっているのは、少子化と各大学の美術デザイン系学科の新設の影響で実感していたのですが、とくに立体系(インダストリアルデザインとか工業デザイン)と呼ばれる分野の落ち込みが顕著です。
大学によっては、ほとんど全入の状態です。デザイン分野でそれなりの倍率がついているのは「グラフィックデザイン」と「メディアデザイン」といったところでしょうか?今の受験生世代は、家具や家電、自動車など、3D的なものにあまり興味を持っていないようです。これでは、これから日本のものつくりはどうなっていくのか?正直不安が募ります。
直接手に触ることのできるものより、ディスプレイ上や印刷されたものに興味を示す。そんな傾向が見て取れます。でも、おかげでこれまで、ムサ美や多摩美といった有名大学に入れなかった人達が、一流の教育を受けることができるようになったことは、ある意味喜ばしいことかもしれません。
ただ、アートやデザインを志す人達には、自分の趣味の延長線だけでなく、オールラウンドに様々な経験をした上で、次のステップにすすんで欲しいと思います。「表現」ということに、真摯に向き合う時間を持つこと、遠回りに見えても、それがより良い将来につながると思います。
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