特別授業

2018年1月2日

2009/05/09
連休も終わり、通常授業が再開しました。昼間部生は油画科主任のI先生の特別授業で、作品と展示空間の関係に注目して、特定の空間に展示する、一種のパブリックアートのプラニングとマケット制作、そしてプレゼンテーションを行います。自由度の高い課題だけに、どんな作品がでてくるのか楽しみです。
4月の開講から明暗法に特に注目した石膏デッサンやハッチングによるペンデッサン、中間調から白、黒両方向の素材を用いた自画像デッサンなど、古典的な描写技法に集中的に取り組んできた彼らにとっても、とても新鮮な課題のようで、色んな素材を持ってきて喜々として取り組んでいます。
美大入試という枠で考えたとき、こういった課題が出題されることはあまり考えられません。しかし、作り手としていかに空間と、ひいてはそれを含む社会と関わっていくのかという問題は、彼らがこれから必ず突き当たるものです。そしてそれを乗り越えてこそ、作品づくりを通じて社会に貢献することができるのです。
たとえ短期的に実利が感じられないものでも、学生達の将来にとって有効であれば、何らかの手段によってその情報を提供する。それが我々の存在意義だと肝に銘じて、授業を進めていいます。
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