芸大２次試験
昨日の雨に続き、今日は朝から猛烈な風。駅に向かう途中、吹き飛ばされ
そうになる。荒れた天候とはいえ、降り出したときの雨のにおいや、肌に
当たる風の温度はもう冬のそれではない。確実に春の足音が近づいてきて
いるのを感じる。そして長かった受験シーズンの終わりも近い。
今日は東京芸大の油画科の２次試験最終日。今年は、初日に動物園、科学
博物館、国立博物館で取材して、２日目・３日目はそれをもとに教室で制
作するというもの。昨年に引き続きいい課題だ。アトリエの学生達は楽し
んで描いている様子。それがいい結果につながることを願うばかりだ。
そして、先端芸術表現科の面接も行われる。すでに作品ファイルは提出し
ているので、合否はほぼ決まっているだろうが、それでも受験生たちはド
キドキしながら自分の順番を待っていることだろう。これが終われば、残
すは２０日の女子美術大学のＢ日程だけ。残った学生はもう一踏ん張りだ。
強風で空気が澄んでいるのだろう。ビルの間から富士山が見えた。芸大受
験のジンクスで「試験中にトイレから富士山が見えたら落ちる」というの
もあるのだが、これだけはっきりと見えると逆に清々しい。最後に残った
受験生たちに春が来るようにと、思わず富士山に向かってお願いした。
