市川友章展

2018年1月3日

夏期講習会真っ最中の11日、時間を作って日本橋のGallery unsealで開催されていた「市川友章展」にお邪魔した。
今回の展覧会には、作者のペットであるフェレットやフレンチブルドッグに、ヨーロッパの貴族風の衣装を着させたいわば「動物肖像画」と、ファン・アイクの「アルノフィニ夫妻の結婚」の登場人物を「消しゴムフィギュア風(?)」にリメイクし、元の絵をモノクロームにした背景の前に浮遊させるシリーズ、そして、数々の文献から「葛飾北斎はきっとこんな顔だったろう」と想像した上で油彩に起こした人相画と、3つのテーマの作品が展示されていた。
作者によれば、それぞれのテーマは、手法は異なるが、すべて古典への憧れ、大作家への尊敬と自分との距離を縮めるための一種のオマージュなのだといいます。一つの会場に複数のテーマの作品があるため、様々な表現が楽しめる反面、少し散漫な印象も受けましたが、この作者の言葉を読んで納得しました。技術的に確かなものを持っている作家なので、今後に期待です。個人的には、動物肖像画を発展させていけば、もっと受け入れられるような気がするのですが…。
Gallery unsealのホームページで、市川氏の作品を見ることが出来ます。
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