教育に対する信頼度
2011/02/19
昨日の日経に『大学進学断念「学費で」7割』という記事がありました。全国の高校の進路指導担当教諭にアンケートを送付し、その回収結果をまとめたものだそうです。
経済的に厳しい家庭が増えていることを反映しているのでしょう。我々も保護者面談などを通じて感じていたことが数字になったという感想を持ちます。ただ、気になったのは「貸与奨学金や教育ローンを借りてでも進学した方が良いか?」という問いに対し、56.6%の教員が「そう思う」と答えているのですが、進学率30%未満の高校ではその割合が38.1%まで落ち込むのだそうです。
自ら高い水準の教育を受け、それによって現在の職を得ている高校の教員ですら、現在の大学生の就職状況を見て「リスクを負ってまで進学する必要はあるのか?」と感じているのでしょう。当然、自分の受け持っている生徒の気質なども鑑みての解答だったとは思いますが、資源のないこの日本が生き残っていくためには人材の育成は不可欠です。「教育によってのみこの国の未来は開ける」と考えている私にとっては、この数字は幾分寂しくあります。
就労支援策など、数多くの取り組みがあることは承知していますが、なによりも教育に対する信頼度を高めることが大切なのではと思いました。
2/18のヌードデッサン教室で生徒さんと一緒に描いたクロッキー
B5のクロッキー帳に青ボールペン、20分ポーズ
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