公開デッサンコンクール

2018年1月2日

2008/09/15
080915_01.jpg昨日の記事でお知らせした通り、公開デッサンコンクールを開催しました。コンクールというのは美術予備校では模擬試験のことをさします。通常の授業と違って先生からのアドバイスはまったくなしで制作する、いわば力試しです。今回はアトリエ新松戸在籍の高校1年生以上を対象にした全科合同デッサンコンクールを、外部にも公開する形をとりました。今年の新しい取り組みの一つです。
何名か体調不良などで欠席したため、合計60名の参加者となりました。朝8:30が集合時間だったのですが、開門した8時過ぎにはかなりの人数が集まっていました。やはり、模試ということで、みんな気合いを入れて来てくれたようです。
最近の芸大・美大の入試は、大学・専攻ごとに出題傾向が大きく違うので、共通の物差しで測ることが難しくなっています。なので、出題はあえてオーソドクスに静物のモチーフを白黒で描く、静物デッサンにしました。画面サイズも木炭紙大と少し大きめ、使用する画材も木炭、鉛筆のどちらかを選択することにしました。
ただし、座席は抽選、制作中の私語は厳禁、教室から出るときは試験監督官の許可を貰う。お昼休み中も制作してかまわない代わりに、私語は禁止と、極力実際の入試実技に近い環境を作ってあげることに腐心しました。他の予備校に通っている人、美術高校在籍者、大学生など、外部からの参加者もいたため、いつもの内部コンクールよりも緊張感がアトリエ内に漂っていた気がします。
試験本番で緊張のためか、課題を読み間違えて出題者の意図とまったくはずれた作品を作ってしまう学生がいます。せっかく1年間勉強して来たのに、本番で力を出し切れないのはほんとうにもったいないです。こういった経験を積むことでそういった失敗が少しでもなくなればと思います。
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