中学生のための夏休みデッサン・水彩教室

2018年1月3日

長かった夏期講習会も、24日で終了。立場上、受験部で僕がクラスを持つことは少なくなってきましたが、月曜日から木曜日まで開講していた「中学生のための夏休みデッサン・水彩教室」は学生スタッフ2名と3人で担当しました。なんやかんやいっても、現場で受講生たちとふれあっているときが一番充実感があります。
060824_05.jpg例年5~6人の参加だったのですが、今年は定員ぴったりの15人が集まりました。このクラスを担当するI先生が描いた、かわいらしいイラストを使った案内が良かったのでしょうか?急遽モチーフや担当スタッフを増やし、授業に臨みました。15人の内訳は、美術高校受験を意識している3年生が11人。もう少し本格的に習ってみたいという1,2年生が2人ずつの4人。今年はトイレや筆洗い場の増設など、水回りの改修工事をしている関係で、大きな教室が使えず、多少窮屈な環境での授業になりましたが、みんな積極的かつ真面目に取り組んでいました。
060824_01.jpg4日間のモチーフには「夏休みの帰省」というテーマで、ストーリーを持たせてみました。初日のデッサンは<リンゴ>と<白い紙の箱>で「帰省のお土産」。2日目の水彩では<ブリキのバケツ>に<10本のひまわり>を入れ「おばあちゃん家の庭に咲くひまわり」。3日目のデッサンは「夏祭り~屋台~」で巨大なモチーフに取り組み、最終日の水彩は<浮き輪>と<スイカ>でそのままズバリ「夏休みの海」でした。
それぞれのモチーフには<立体感の表現><混色の仕方><構図の取り方><主役脇役の描きわけ>と造形的な狙いも、もちろんあったのですが、それだけでは、描いていて無味乾燥なものになりがちです。感情移入しながら描いていけるように工夫したことで、表現する楽しさを少しでも実感してもらえたかなと思います。
中学生にとって、朝10時から夕方4時までビッタリ絵を描くという経験は、なかなかあるものではないでしょう。しかも4日連続となると、体力的にもきつかったのではと思います。しかし、最終日に、個人面談をしていて何人かの受講生から「最初の日は最後まで持たなかったけど、だんだん集中力が続くようになってきた」と、自らの成長を実感している声も聞けました。こういったのってうれしいものです。
それぞれの学校に帰っても、この経験を生かして、つくること、描くことに取り組んでいってほしいと思います。
060824_02.jpg
060824_03.jpg
060824_04.jpg
3日目のモチーフ。「夏祭りの夜」をテーマに、こんなモチーフを組んでみました。大きなモチーフのどこを切り取るか。どこに注目したかを問う課題でした。
にほんブログ村 美術ブログへ にほんブログ村 教育ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ