中学生体験学習

2018年1月3日

今、多くの中学校では「体験学習」という名前で、地域の商店や工場等で
生徒が職場体験やボランティアに取り組む授業を行っている。アトリエに
も毎年数校から打診があり、可能な限り協力している。この日は柏市立柏
第四中学校から2名の生徒が体験学習に訪れた。
とはいえ、アトリエで中学生に任せられる仕事といえば掃除くらい。それ
では面白くない。迷ったあげく、最初の年にはデッサンなんかをやってい
た。ただ、参加する生徒がみんな美大や専門学校に進学するわけでもない。
ならば、美術をより身近に感じられるものをと工夫するようになった。
昨年は自分の写真とイラストを組み合わせた名刺を作り、最後はパウチし
てお土産に。なかなか好評だった。今回はDVカメラとパソコンを使った
映像編集を体験してもらった。午前中はアート系のアニメーションの鑑賞
を導入に、各機材とアプリケーションの使い方を説明した。
DVカメラをいじったこともない二人だったが、撮影を始めると面白そう
にいろんな被写体を撮っていた。時間が限られているため「絵コンテなし」
「ぶっつけ本番」で1分ほどの作品を作った。朝10時から午後4時まで
集中してどうにか完成。作品は、DVDにして本人と中学校に送ります。
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iMovieを使って編集しました。時間を忘れて作業する後ろ姿を見て、
「何かをつくるっていう行為は人間の本質なんだな~」と感じました。