伝統工芸展、犬飼三千子展、金井千絵展
午後から展覧会回り。日本橋三越で「伝統工芸展」を観る。地元で関わり
のある作家さんを作品を中心にチェックする。ここに展示されている作品
のクオリティーの高さは、工芸分野に門外漢である僕にもわかる。これこ
そ「伝統」のなせる技なんだろう。「技の継承」が今後の課題なのだろう。
日本橋から銀座へ。ＫＥＹｇａｌｌｅｒｙで開催中の新象作家協会の先輩、
犬飼三千子さんの展覧会にお邪魔する。新象展に出品されている作品とは、
多少傾向の変わった作品群。作者である犬飼さんにお目にかかるのは初め
てだ。１１月の展覧会に関する挨拶を少々。がんばるぞ！☆関東新象展
地下鉄を乗り継いで麻布十番へ。ギャラリー東京映像で開かれている「金
井千絵展」へ。今回の作品は北ドイツで取材した風景の水彩画だ。作者に
よると、現場の風景を見た瞬間に題名が浮かぶのだという。その言葉のイ
メージを大切に、現場で取材した写真をもとに細密な作品に仕上げていく。
作者曰く「風景を借りてきて自分の絵を描いている」とのこと。現場でス
ケッチをとることもほとんどないという。ある意味、古典的な写実主義と
は異なる造形プロセスだ。しかし、カメラが手軽に使える今日、それを生
かさない手はない。今後どのように展開していくのか、楽しみだ。