今回、4階の教室に間仕切りを入れた関係で、エアコンと蛍光灯のスイッチ
を分離する電気工事をおこなった。そのついでに、器具が悪くなって点滅気
味の蛍光灯を取り替え。業者にすべてお任せという訳にもいかないので、休
日返上で朝から出講。工事は午前中で終わり、昼食後、市展会場に向かう。
この日の午前中、前日の受賞者懇親会に続き、市民会館で人あつまり会のメ
ンバーでもある原さんによる講習会が行われていた。今年のテーマは、昨年
僕が行ったコラージュによる抽象表現の流れから、色彩による抽象表現とい
うことだ。盛況のうちに無事終了したことを、会場で参加者から聞く。
「松戸美術協議会」のHPとブログの管理を任されているので、そこの掲載
する展覧会のスナップ写真を撮る。しかし、なにせ、450点を超える作品
が集まっている。その雰囲気を伝えることは難しい。とりあえず、コンパク
トカメラで撮影。自宅に持ち帰る。こちらのページにアップしています。
著作権のこともあり、作品の掲載にはつい気を使ってしまう。職業画家の作
品を扱うときには特にだ。しかし、情報は発信しなければ誰にも届かない。
出品者たちの自己満足ではなく、多くの市民に届けてこそ市展の意義がある
と思う。ブログやHPが、その一助になればと思う。

第2会場の様子。左から3番目が僕の作品です。
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市展会場当番&受賞者懇親会
市展会期中、会場の受付は美術会の会員と招待出品者が担当する。ぼくも
11日の10時から14時までの文化ホールを担当した。毎回それぞれの
会場に2名が割り当てられるのだが、4時間ずっといるのは長いので、前
半2時間、後半2時間とその2名の中で割り振ったりしていた。
ただし今回の受付業務には、図録の販売が加わっている。アートスポット
での販売ができなくなったため、窓口は文化ホール1つになり、その分だ
け混雑が予想される。しかも、この日は講評会、授賞式、受賞者懇親会と
企画が目白押しなのでがあるので、特別人が集まることが予想された。
案の定、開場と同時に2冊、3冊と図録が売れていく。観客の入りも僕の
経験にないくらいだ。14時までだけで200人を超える入場者と50冊
近い図録の売上を記録した。担当のHさんと2人で、時間いっぱいまで忙
しく働き、やっと14時からの担当に売上その他を引き継いだ。
ここでいったん、アトリエに戻り自分のクラスの指導。終了後、懇親会に
向かう。市展のよいところは、こういった場を通じて人の輪が広がってい
くところだ。自分とは違った表現者との出会い。それが励みになり、自ら
の表現も広がっていく。このすばらしい循環の中にいる喜びを感じた。
夏期講習会パンフレット発送
美術会の仕事ばかりしている訳にもいられない。夏期講習会のパンフレット
を、無料デッサン教室や進路説明会の案内と一緒に発送した。講習会のパン
フレットは毎回、OBとの共同作業でデザインしていく。今回は武蔵野美術
大学・工芸工業デザイン学科2年のSさんにお手伝いをお願いした。
以前はフォトレタッチやDTP作業まで丸投げしていたのだが、まだ学生の
彼らにそこまで求めるのはあまりに負担が大きい。そこで、OBにアイデア
を出してもらい、話し合いながら作り上げていく現在のスタイルに至った。
その過程で最初のアイデアからどんどん変わってくることもよくある。
今回も、Sさんの最初のイメージでは、古びた本物のピアノを弾いている写
真を使う予定だった。しかし、音楽と美術を結びつける、第3者がみても分
かる何かが欲しいということで、ピアノのオブジェを作ることになった。そ
こから発展して、各科のアイコンは様々な楽器のオブジェにした。
さらに夏期講習会のテーマを作詞、作曲してもらい、カリキュラムを紹介す
るページの下に配した。ある意味、美術予備校らしくないパンフレットだ。
でも、ものを作る楽しさ、喜びを前面に打ち出す。そして、これをみてそこ
に共感した人にこそ、この夏期講習会を体験して欲しい。

ピアノのオブジェと、自作の譜面を中心にデザインしました。
「第40回記念松戸市美術展図録」完成
朝一番に「第40回記念松戸市美術展図録」完成の連絡を印刷所からもら
う。もともと明日納品の予定だったが、11時過ぎの便で出せるとのこと。
そうすると遅くても2時には到着する。急いで美術会の事務局長と会長に
連絡。販売開始の予定を変更してもらう。
当初、文化ホール受付、アートスポット、授賞式会場、懇親会会場での販
売を予定していた。ところが事務局から連絡を受けた担当課から連絡が入
り、市の施設内での販売は原則として認められないため、文化ホールでの
みを例外としてその他の会場では販売しないで欲しいという。
確かにアートスポットなんかは伊勢丹の中にテナントとして入っているの
で、勝手に物品を販売することははばかられる。それにしても、何で事前
にもう少し話を詰めておかなかったのだろうか?事前協議の不備に首をひ
ねる。まあ、今は6月の定例市議会中で忙しいのだろう。
12時過ぎに届いた図録を手にしてみると、1冊がずっしりと思い。結構
高級感がある。これで1,500円はお買い得だろう。第1便の150冊
はタクシーで松戸市文化ホールに持ち込む。残りの350冊は9日にデザ
イン工芸科のS先生の助けを借りて搬入する予定だ。目指せ完売!
![]()
松戸市美術展審査
今年は美術会理事の役割として、市展の洋画部の審査に審査員として立ち
会った。まず一般出品の271点を審査。第1審では全作品を1点ずつ審
査員席の前を通し、1人でも挙手があったら残すことにする。第2審では
5点ずつ並べ、審査員18名のうち5人以上の挙手で候補作をしぼる。
最終的に第5審まで行って全受賞作を決定した。10時過ぎから始めて約
3時間半。限られた時間の中で、各審査員の意向をくみながら精一杯の公
正な審査を行った。今年は図録に出品作すべてが掲載されることもあり、
例年以上に力作が集まったので審査していても力が入った。
昼食後、今度は過去の受賞者の中から選ばれた招待作家の作品26点を審
査した。この中から記念賞と市展賞を選ぶ。この2名は松戸美術会会員に
推挙される。一般出品の審査以上に厳しい目で行われ、ほぼ全会一致で2
点が選ばれた。この後すぐに展示作業。本当に一日がかりの重労働だ。
これらの作業は、すべて美術会会員のボランティアで運営されている。担
当課の職員も、その熱意に感じ入ったようで、スケジュールを変えて作業
終了後の会合に出席してくれた。行政に対する不満は人により色々あるだ
ろうが、こうした交流の中から風通しのいい関係が作れればと思う。
やっぱ、生きているバディー・ガイでしょう。Part1
松戸市展の会場設営。自分のクラスは油画科のI先生にまかせ、朝から会
場の松戸市文化ホールへ向かう。昨日のうちに展示用のついたてなど社会
教育課が出していてくれたので、お昼過ぎにはだいたいの作業を終えた。
昼食後に多少の残務処理をしてお役御免になった。
この日は、ブルースカーニバル。市展と日程が重なり一度は諦めかけたが、
17時30分の開演に間に合いそうだ。常磐線に乗り一路、日比谷野音に
向かう。今年は20年目の記念ライブ。去年来日のオーティス・ラッシュ
が脳梗塞の影響でよれよれだったので、そのうっぷんも晴らしたい。
今回のメインアクトは「生きている」「雨男」バディー・ガイ。去年のこ
とがあったので、御年69歳のバディも大丈夫か不安だ。しかし前回の来
日講演のすごさを思い出すと、胸の高鳴りを押さえることができない。そ
れはきっとみんな同じなのだろう。昨年と客の入りが違う。
開場時間の少し前に当日券を購入。入り口付近では酒盛りが始まっていた。
このライブに、アルコールは欠かせない。ビール会社がスポンサードして
いた時代は持ち込みは禁止。会場内で購入しなければいけなかったが、今
は瓶でなければOKだ。こうして徐々に気分が盛り上がってくる。

無料デッサン教室&サイト更新
アトリエ新松戸のホームページを更新した。今回は、6月19日(日)の
「無料デッサン教室」と26日(日)の「美術系進路説明会」の情報を掲
載し、各コースの最新情報を紹介するブログへのリンクボタンも作った。
「夏期講習会」の情報は次回更新時に掲載する予定だ。
「無料デッサン教室」の案内DMのデザインは、デザイン工芸科のM先生。
初心者をターゲットにした企画なので、自動車につける「初心者マーク」
をもじった「初心者えんぴつ」というコンセプトで、すっきりとしていな
がら、インパクトのあるデザインにまとめている。
彼に、この役割を任せて、ちょうど1年になる。最初の頃は見た目の美し
さや奇抜さにとらわれて「何のためのデザインか?」その軸がぶれていた
気がする。試行錯誤を重ね、企画段階から携わるようになって、前回のイ
チゴのデザインあたりから僕も納得できるものになってきた。
サイトトップのFLASHは、いつものようにデザイン工芸科のS先生の
製作。DMのデザインをもとに、無料デッサン教室の情報を楽しい雰囲気
の中に盛り込んだ。こちらも、今までにない良いできだ。やはり経験と慣
れというのは大切だ。こちらからご確認ください。
![]()
ダイレクトメールのデザインはこんな感じです。
新象展レセプション
僕の所属する新象作家協会の展覧会「第48回新象展」が始まった。会期
は6月1日から10日まで。会場は東京都美術館だ。今回は130号を2
点出品した。あわよくば両方とも展示してもらえればと思ったが、残念な
がら1点のみ。審査される側にいる以上、仕方がない。
第1室から順番に見ていくと、今年は一般出品者にも力作が多い。これで
は入賞や2点展示は、かなりの難関だ。自分の作品は入り口から一つ階を
あがった12室に展示されていた。「やはり、評価がよくなかったのか?」
とぼんやり考える。と同時に「負けていられない」と発奮した。
一昨年知り合ったSさんが今年会員に推挙されていた。おめでたいことだ。
お祝いを言おうとレセプションの参加手続きをしている時、受付の女性か
ら「岩崎さんじゃないですか!」と声をかられた。会員のAさんだ。これ
まで面識はなかったが、絵は覚えていてくれたらしい。うれしいことだ。
ずいぶんと評価してくれていて、重鎮の先生方や友人にも紹介していただ
いた。不思議なもので、Aさんをはじめ、僕の絵を覚えていてくれる人は、
僕が以前から気になっていた作家が多い。やはり何か共通するものがある
のだろうか。ともかく、来年への勇気がわいてきた1日だった。
図録色校正
データを入稿してから中1日。印刷所から校正刷りができたとの連絡を受
けた。ここから面付け(頁繰り)と色の確認になる。早速、図録制作委員
長に連絡を取り、31日夕方、直接印刷所で確認作業を行うことにして、
4時20分に新松戸駅で待ち合わせることになった。
今回は納期と予算との関係で、フィルムに出力しての本紙色校正ではなく
インクジェットプリンター出力による簡易色校正だ。今までの経験上、本
印刷のほうが薄く出ることが多かった。色味もたいていの場合青が強くな
る傾向がある。正直不安だったのでその点を確認してみた。
DTPにおいて、モニターで見る色と実際の印刷物とのカラーマッチング
は永遠の課題だ。この印刷所ではモニター環境は顧客によって様々なので、
そこは無視して、プリンターによる出力と印刷とのカラーマッチングを最
優先させているのだと言う。目から鱗の落ちるような話だった。
モニターはCRTや液晶の違い、経年変化による個体差が大きい。データ
入稿の多いこの工場で、顧客に自分のところで出力したプリントアウトを
見せて「モニター上はどうであれ、このデータならこう印刷されます」と
なる訳だ。それぞれの企業独自にいろんな研究をしていると感心した。
図録入稿
5月21日の搬入開始から関わってきた、松戸市展の「第40回記念図録」
のデータを今日入稿した。128ページという量の出版物を扱うのは初め
てなだけに、緊張の連続の1週間だった。データや出力見本が手元から旅
たった今となっては、充実感というよりも正直ホッとしたという感覚だ。
納期の関係で、30日の朝10時までに印刷所に届かなければならない。
最初、コンビニから宅急便で出そうとしたが、明日朝10時の時間指定が
できないという。直接集荷に来てもらってなら可能だとの説明を受けたが、
今ひとつ要領を得ない。そこで郵便局の「モーニング10」に切り替えた。
急いでネットで日曜日もやっている局を探す。こんなことなら、昨日作業
が終わってからでも持ち込んでいればよかったと後悔する。近隣では小金
原と松戸がゆうゆう窓口を開けているという。どちらに行くのも同じくら
いの時間がかかるが、いきなれた松戸の本庁に出向いてく。
窓口についたのが2時30分頃。本来、翌朝10時の指定便は、日曜日の
場合正午までなのだという。あきらめかけたが、あまりの落胆に気の毒に
思ったのか、出荷の便を確認して今回だけは特別に受け取ってもらった。
ありがたい。後は納期に間に合ってくれることを願うばかりだ。