デッサンパン
2006/05/01
前日はしゃぎすぎたのか「二日酔いで頭が痛い上に発疹が出来て起きれな
くて一日棒にふってしまう」という、締め切りに追われる身にはとんでも
ない夢で目が覚める。最悪の目覚めだ。幸い、多少アルコールは残ってい
るものの、頭も体もしっかりしている。よかったよかった。
10時前にアトリエに着き、ドローイングの続き。あまりに大量の木炭の
粉が舞うため、マスクをつけての制作。これまでに作った「流れ」の様な
ものの上にこんどは「渦」をくわえていく。二つの動きが空想の大地の上
でレイヤー状に重なり、複雑な気流や海流を作っていくようなイメージだ。
消し具には食パンを使う。最近の画学生は木炭デッサンのときに練り消し
ゴムばかり使うのだが、僕はデッサンパン世代!?。こっちの方がしっく
りくる。なんと言っても今回のように大画面を相手にするときは、大きな
面積で木炭をとることの出来るパンでなければ、思うように制作できない。
木炭を消すとパンのかすがボロボロと落ちている。近くで買った2斤の食
パンもすぐになくなる。木炭をつけたりとったり。線を吟味していく緊張
感が心地よい。白亜地というキャンバス以前の下地に、これまた古くから
伝わる木炭とパンで描く。何とも古典的で優雅な気分で作業できた。
食パンの白い部分を使います。「パンの耳」は食用。
試行錯誤を繰り返したので、大量の木炭とパンが足下に残りました。
木炭でのドローイングの後、墨汁でなぞってこの日の作業は終わり。
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