広島平和記念公園(帰省その3)
終戦記念日から一夜明けたこの日、遅れて帰省する妻と広島駅で落ち合い、
広島平和記念公園に行く。娘にいわせると、学童で「はだしのゲン」を読
んだことがあるから、興味はあるが、それほど積極的な感じではないとの
こと。しかし今年は戦後60年の節目、僕自身もぜひ見ておきたかった。
広島駅から市電で公園へ。原爆ドームには「今にも崩れ落ちそう」な印象
があったのだが、意外としっかりとたっているのに驚いた。資料館の前に、
国立原爆死没者追悼祈念館に。ここでみた肉筆の被爆体験記には、映像メ
ディアなどでは伝わらないリアリティーがあり、胸を打たれた。
資料館の展示は、当時の悲惨さを伝えるものもだけでなく、その後の世界
に関する資料が豊富だった。惨劇を繰り返してはいけないというメッセー
ジだろう。娘はその部分に感銘を受けた様子。熱心に音声ガイドに耳を傾
けていた。出口近くには、目をまっ赤にしている人もチラホラいた。
夏休みということもあり、数多くの人が訪れていた。核兵器という現実が
子ども達や外国人の人たちにどう伝わっているだろうか。毎年この時期に
なると、戦争について様々な議論がおこる。感情的な反戦論だけではなく、
現実を見据えた議論なり思索が行われることを改めて祈るばかりだ。
夕日に浮かぶ原爆ドーム。広島市民球場の目の前にあるのは初めて知りました。
広島の市電。古いモノから最新型まで、様々な車両がありました。
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