卒業制作

2018年1月2日

2013/01/17

1月も後半に入り、各美術大学で卒業制作展が始まる時期になりました。

卒業制作展とは、美術大学で4年のあいだ、さまざまなことを学んできたとはいえ、まだまだ本当に未熟なひよっこ達が精一杯の背伸びをして世の中にアピールをする場。自分自身も通ってきた道ですが、イキガっているくせにどこか大人に依存しているようなあの甘酸っぱい雰囲気は一種独特なものです。そういった雰囲気にひかれる人も多いのでしょう。

しかし、卒業制作展とは本来自分の見本市でもあります。「そのうちやります」という人が「そのうちできた」ためしはありません。「お金が、時間がなくてできませんでした」という人にお金や時間を与えても、さほど優れたものは生まれてきません。これは、社会に出てウン十年の今、痛感しています。

アトリエのスタッフの鈴木先生も、今日ムサビの卒業制作展に行ってきて、思うところがあったようです。

デザイン・工芸科ブログ

 

自分自身への自戒も込めて、「本気でやるかどうか。それだけだ」という思いを強くしました。お客様は「適当な商品」など買ってはくれません。常に「スペシャルなサービス」を提供する。そのためには、なにが必要か?そんなことを考える素地を大学の4年間の中で培ってほしいと思います。

アイキャッチ画像はムサビの卒制のサイトの公式イメージを借用しました。