相談
2010/02/27
私立の入試をほぼ終えて、アトリエの中の悲喜交々もだいぶ収まってきました。学生の中には思い描いた結果にならなかったものもいます。自分の思い通りにすべてのことがなる訳はありません。人生の試練として、しっかりと受け入れてほしいと思います。
この時期難しいのが、こういった学生たちへのフォローです。長くこの業界にいると、1年や2年の寄り道は芸の肥やしくらいに思えるのですが、浪人を経験したことの無い学生や親御さんにとっては、不安が大きいようです。とりあえずどこか大学に入ってしまえばなんとかなるとばかり、3月にも募集を行っている大学を探してきて、教育内容も吟味せずに受験する学生もいます。
社会に出て行くとき問われるのは、大学のブランドではなく個人の能力です。しかし、その個人の力を磨くのは大学だということも事実です。実際に、アトリエOBの就職や活動状況、また、大学には入ったものの教育内容とのミスマッチで休学、退学して再度美大を目指すような学生を見るにつけ、どれだけ自分の夢にしがみついて努力していたかのかというのが、いかに大切なのかということが感じられます。
それぞれのご家庭に教育方針や事情はあると思います。ただ、アートやデザインの世界でいかに生きていくのかという事例については、情報を提供できますので、まずは相談してほしいと思います。
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