終戦記念日
2007/08/15
終戦記念日です。アトリエ新松戸の夏期講習会は授業です。朝、特攻隊員の生き残りの方の証言がニュース番組で流れていました。
先日、水木しげるさんの「総員玉砕せよ！」という漫画を題材にしたテレビ番組「鬼太郎が見た玉砕」を見ました。水木さんの従軍体験をもとに、玉砕を命じられた部隊の１兵卒の視線から戦争を取り上げた作品です。そこに描かれているのは、自らの意志で生きるという人間としての最低の権利さえ奪われる狂気の世界です。
国や国民の命、その財産を守るということよりも、死ぬこと自体を目的としているような「玉砕」「特攻」作戦。合理性のかけらもありません。エリートであり、平時であれば、きっと普通の日常を送っていたであろう上級士官が、どうしてこうまで狂ってしまうのか。水木さんらしいユーモラスな人間描写が、かえってその恐ろしさを際立たせていました。
この年になり、娘も大きくなってくるにつれ、どうにか戦争のない世界で彼女たちの一生を全うしてほしいと思うようになりました。だからと言う訳ではありませんが、娘には夏休みの課題図書として「総員玉砕せよ！」を渡しています。（ちなみにまだ読んでいな様子です……）
