冬期講習会スタート
この日から冬期講習会。とは言え、公立の現役高校生のほとんどには、ま
だ学校の授業がある。浪人生と私立高校生の一部によるスタートになる。
初日ということで、いつもより少し早めに出勤すると、すでに数名の学生
が門が開くのを待っていた。さあ、これからが追い込みだ。
それと同時に、来年度の入学案内の編集作業も本格化する。アトリエを立
ち上げて最初の頃は、授業で制作される学生たちの作品を紹介する、作品
集的な色合いが強かった。しかし、それで読者に何を伝えようとするのか、
みんなで意見を交わしているうちに、少しずつその役割が変わってきた。
掲載する作品は、美大生のその手前、いわば卵のタマゴが描いたものだ。
当然、クオリティーは職業画家やデザイナーのそれと比べるまでもない。
ならば、彼らはなぜこのような課題に取り組むのか、そしてその先に何が
あるのかといったことを紹介していこうということになった。
作品集的なそれの編集に比べれば遥かに手間のかかる作業だ。おまけに今
年は、スタッフの発表活動がたて続いたこともあり、昨年に比べて進行が
遅れ気味だ。冬期講習会期間は僕が担当するカルチャー教室もお休みなの
で、じっくりと取り組める。さて、これから僕らも追い込みだ。
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