第48回松戸市美術展
毎年6月におこなわれる「松戸市美術展覧会」。
今年は「市政施行70周年記念行事」として、6月8日搬入。翌9日審査と展示。会期は11日から23日という日程で、松戸市文化ホールと伊勢丹松戸店9階のアートスポットまつどでおこなわれました。ここ数年、出品者の減少に悩まされていたのですが、県立松戸高校芸術科の先生方の協力も得て若年層の出品者が増えたことで、数字的にも会場の雰囲気としても少し上向いてきたかなと感じています。
日本画室の展示の様子。ここ最近、水墨画の出品が多く、個々の作品のレベル云々というのではなく、会場全体として色合いが地味になっているところが気になります。カラリストの出品をお待ちしています。
洋画室の展示。個性的な作品が並んでいます。若年層の公募展離れを考えると、市民展である松戸市展でも「洋画」「日本画」「版画」「イラストレーション」といったジャンルを取っ払った展示ができたら、新たな人材の発掘ができるのではないかと思うところは大きいです。
洋画室の展示。受賞者の作品も並んでいます。今年は僕も洋画部の審査に参加させていただきました。受賞された作品は作者の画力と思いの詰まったものが選ばれたと思います。自分自身、もっと誠心誠意制作に取り組まなければと反省させられることのしばしばです。
彫刻部の展示。今年は高校生から陶芸の作品を彫刻として展示してほしいとの申し出があり、受付当日は関係する会員みんなでずいぶん悩みました。しかし、いままでご本人が「工芸である」と認識している作品はご遠慮願っていることもあり、引き取ってもらいました。
作者の思いを慮れば、なにか理屈を付けて展示してあげることも可能だったと思いますが、そうすることで松戸市美術展の運営に支障を来すことがおこるかもしれません。そういった見地から、今回の展示拒否は正当なものだと思います。できたら、高校の美術家の先生に事前にご指導いただければ良かったかなと思います。
ただ、こういったハプニングが起こることで、これからこの展覧会はどう進んでいくべきかと言う意見交換が必然的におこります。そこから新しい市民展の形が出てくれば、それは有意義なことになるでしょう。
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