第40回記念松戸市美術展図録製作委員会
5月11日の「寄稿依頼」で書いたように、松戸美術会では「第40回記
念松戸市美術展」の図録を製作、発売する。そんな中、僕はアトリエの入
学案内や展覧会のダイレクトメールなどを通じて、印刷業界と縁が深いと
いうことで、気が付いたら現場の長になっていた。
搬入を1週間後に控え、前回の理事会での討議も反映しながら、工程や人
員配置、実際の作業内容などを具体化させるため実行委員会を開いた。と
はいっても、場所をとるには時間が少なすぎたので市民会館のロビーでの
会合だ。近くの商店で暖かい缶飲料を買って、膝をつめて話し合った。
40年をこえる期間活動してきた団体だ。ボランティア精神は高いものが
ある。みんな自分のできることを積極的に受け持ってくれる。文化芸術に
関する事業は、それ単独で営利を追求することは難しい。行政の力なり、
民間のボランティアの存在が欠かせないことを改めて実感する。
製作予算は200万円。すべて松戸美術会の自腹だ。今回の出版部数は限
定500部。単価2000円以下なので、全部売り切っても大赤字だ。常
識的に考えたらこんなバカげた商売はない。でも、文化を作っていくのは
「ここに表現活動を根付かせたい」と願う、そんな人たちに違いない。
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